2021年プレイして一番よかったゲーム、ハルスベリヤ叙事詩2。
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RTSというゲームジャンルは慣れない人にはハードルが高いけど、商業ゲームでも滅多にお目にかかれないレベルのストーリーが味わえる。
しかも22勢力分も。これはやるしかない、是非やってほしい。
なので個人的なおすすめプレイ順を書いてみた。
最悪動画勢でもいいからこのゲームの良さを広げたい。「難しいから」という理由だけで見逃すには勿体ない質と量の物語がここにある。
①ルーリアン大公国
シナリオ:少女大公の王道成長譚
プレイ難易度:各兵科の三すくみが理解できればOK
若くして皇帝になった少女ジャッキの成長譚。
コメディチックな道中と、一転して熱く哀しいラストが見どころ。
ジャッキがキャラクターとして理解しやすいこともあり、初プレイにおすすめ。
元ネタになった国家がわかりやすいのもあって歴史パロとしてもとっつきやすい。
プレイとしては槍兵・騎兵・遠距離兵の3すくみを理解できれば大丈夫。
②トシカ朝ベスキド帝国
シナリオ:あっさり目
プレイ難易度:たぶん一番簡単
ルーリアンやってる時に左の方でやたら暴れてたモンゴルっぽい集団。
最強の銃兵ベスキド突撃歩兵と最強の人材カクラ・ハカンを擁する騎馬軍団だ。
タイマンに徹すればまず負けることはない勢力だが、ベスキド突撃歩兵もカクラ・ハカンも適切にスキルを使用しないと真価を発揮できない。
ルーリアンで身につけた基本的な動きをもとにスキル使用の練習をすると良い。
ストーリーはマスターの性格通り竹を割ったようなあっさり感だが、他勢力の事情が絡まない分理解しやすいはず。
③禍津巫女連
シナリオ:邪悪な日常系
プレイ難易度:人材を殺さないこと
ベスキドから見てちょうど大陸の反対側、海で隔たれた禍津島の日本っぽいゾンビ軍団。
女の子だらけの日常系っぽい感じだがやってることはエゲツない、そのくせグッドエンディング風に締めやがるよく出来たストーリー。
また、本勢力には上位存在もうっすら登場する。この後の勢力にガッツリ絡んでくる背景なのでまぁなんか人智を越えたのがいるんだなくらいには覚えておいてほしい。
個人的には作者(やしおじさん)は文章に緩急を付けるのが本当にうまいと思っていて、それが一番よくわかるのが巫女連のストーリーだと思う。
プレイ的には序盤の金欠を乗り切ればなんとかなる。
④クロウスラー公国
シナリオ:ロマ様&アンカレットママ
プレイ難易度:突撃タイミングさえ間違えなければOK
クロウスラーと巫女連の中間、帝都のすぐ上にいる貴族たち。
ストーリー的な見どころはロマ様とアンカレットさん。どちらも本ゲーム屈指の人気キャラ。
ここのストーリーで東帝国の現状は大体理解できるだろう。
プレイ的には壁役がいないのが弱点。逆に言うと全員暴力の塊みたいな性能なので、攻め時引き時を誤らなければちゃんと勝てるはず。
シナリオ:ある意味一番王道
プレイ難易度:一般を殺さないこと
クロウスラーのすぐ右、紅茶の香りが漂う竜人チーム。
いい意味で一番ラノベっぽいストーリー。
みんなキャラが立ってるし、野郎はほぼいないし、わかりやすいギャグキャラはいるし、ちゃんとグッドエンドだし……
プレイとしてはとにかく一般のコストの高さが辛い。兵士を無闇に死なせない戦い方をここで身につけたい。
⑥大メディア諸国家連合
シナリオ:地味だけど印象は強い
プレイ難易度:自由度高め?
ベスキドのすぐ下にいたやたらデカい人の国。
西帝国の事情はここで大体わかる。
ストーリーとしては王子ユオーロスの成長譚。
男だらけな分華やかさはないが、個人としての成長と政治的な考察がうまくマッチしたバランスの良いシナリオ。
主人公ユオーロスがこのゲームでは珍しいタイプの人物なのも印象深い。
攻略面では無難に強いため、攻める順番や内政の選択肢など自由度が高い。
ここまで来ればある程度プレイにも慣れているはずなので、自分なりに楽しんでみたい。
⑦大イスマン同盟
シナリオ:無能さん&アメイニン
プレイ難易度:守っている分には楽勝
ベスキドとルーリアンの中間、クロウスラーのすぐ北にいたチーム雪だるま。これでも人間。
最強の前衛(白い巨塔)と最強の後衛(熱線砲兵)と最強の人材(ネーラファナス)がいる真実最強の勢力。
ただし足が遅い。
守る分には楽だが攻めるとなると途端に苦労する。
ストーリーとしてはネーラさん無双とそれに対するアメイニンの葛藤が印象深い。
⑧ジバ・ラダドゥーム帝国
シナリオ:オッサン軍団の宮廷陰謀モノ
プレイ難易度:砲兵は戦場の女神
西帝国に侵略されたオスマンっぽい異民族の国。
他勢力のストーリーでは重要な立場を担いがちな勢力だが、ジバ自体のストーリーは割とジバ国内の陰謀に終始する。
歴史パロとしての側面が強いストーリーは人を選ぶが、その分このゲームらしさを味わうことができるだろう。
プレイとしては真面目なストーリーから想像できないバカ大砲が目玉。
⑨魔女伯領自治連盟
シナリオ:女の子軍団の学閥陰謀モノ
プレイ難易度:育ってしまえば楽
まだ触れていなかった大陸南西の勢力。
内部抗争を続ける四種類の学閥(宗)を部外者のスフェイス卿がまとめていく物語。
性格はともかく見た目は華やかな集団であり、人気も非常に高い。
このプレイ順ではほぼ初となる魔法主体勢力。
魔女が遠距離攻撃し続けられる状態をキープできるよう部隊を編成しよう。
⑩ガルベシア帝国
シナリオ:漢の世界
プレイ難易度:バランスは良いが地理が最悪
野望の漢アルキウスと戦争狂ニフロネフの熱いコンビが魅力。帝国関係の背景はここで総復習できる。
槍兵銃兵騎兵砲兵全て揃ったバランスの良いラインナップ。
しかし立地が大陸の中央。おまけにクロウスラー・メディアという強豪が相手である。攻略順はきっちり練って挑みたい。
あと個人的にマリベル・チェッチカの会話はイチオシ。「せやろか?」→「せやで」。
シナリオ:オールスター大集結
プレイ難易度:がんばれヘルねーちゃん
幼女マスターと汚職執政のどうみても教皇領っぽい勢力。世界宗教を司る立場として他の勢力でも大きな意味を持つ。
ストーリーはとにかく豪華。各勢力の人気キャラが勢揃いし、ハルベリ1のアイドルメディオラ聖下の成長譚を彩ってくれる。ラベリヤの銀のオッサン・バクスロベス、クロウスラーのアンカレット、テスハムのバベッジ、時々黒子、その他多数。ある意味中盤の総決算なストーリー。
攻略面では征伐騎士の信仰(耐久)が足らないのがつらい。ヘルベチカ槍兵は大陸最高の前衛なので彼女に頑張ってもらいたい。
個人的にはここのストーリーが一番好き。あとここのストーリーで大活躍するバベえもんが今作のキャラで一番好き。是非ともドップリ浸かってほしい。
シナリオ:地味
プレイ難易度:強いけど地味
大陸の北の端、海賊が作った帝国。
海賊という割に荒くれ感が全然ない政治重視のストーリー。
リューリッカなど見るべきところはあるのだが、割と地味。
13:コスタ竜公国
シナリオ:殺し愛百合
プレイ難易度:兵科説明はしっかり読もう
大陸南西、竜人と人魚の国。
人格者にして政治家ギー・ド・カダンとそれを陥れようとする悪霊エンディカの関係がほぼ全て。「相手のことを思わなければ効果的な嫌がらせはできない」というエンディカの態度のおかげで一周回って百合百合しい雰囲気。
シナリオとしては人を選ぶだろう。
攻略としてもわかりやすい兵科が少ない。自軍の特性をよく理解したうえで挑みたい。
14:オルティア帝国
シナリオ:いぶし銀
プレイ難易度:がんばれアリスちゃん
斜陽の、しかし唯一の正統世界帝国。
すべてのマスターから熱い思いを向けられている皇帝じいちゃんの物語。
饒舌さや華やかさからは無縁だが、哀しくも爽やかなエンディングは必見。
プレイング面では長弓のアリスに頑張ってもらおう。他勢力をプレイしている時には皇帝より欲しいレベルの強力キャラだ。
15:アルシカ党
シナリオ:熱い&背景理解に重要
プレイ難易度:粗製乱造召喚壁
中国っぽい皇帝&官僚チーム。
上位存在大集結のストーリー。全勢力の中で一番熱いラスボス戦が楽しめる。
攻略面ではとにかく召喚量が多いのが特徴。
ただ数の割に防御力は高くないので、召喚が時間を稼いでいる間にできる限り敵を削っておきたい。
16:黒火浄罪機関
シナリオ:ミルカとヘルミナ、たまに大公
プレイ難易度:ギロやんとロマ様が来るまで粘る
アルシカ党のちょっと南にいるもう一つの難民国家。詐欺師ミルカによるカルト宗教団体。
魅力的なミルカ様に惹きつけられている間にとんでもない(けど当然の)ラストを叩きつけられるキッツいストーリー。百合好きほいほい。
中距離戦では強いが中距離以外ではとことんキツい勢力。
ロマ様が突撃できるところまで進めればだいぶ楽になる。
17:白砂糖騎士団
シナリオ:ステビア総長最高伝説
プレイ難易度:ステビア総長最強伝説
征伐!!!!
本ゲーム一番の人気キャラ、ステビア総長の勢力。
名言製造機ステビアの生き様を刮目せよ。
攻略面でもステビア総長の使い方がすべてを握る。重点的にレベリングしよう。
シナリオ:バベッジ先生珍道中
プレイ難易度:一般の癖が強すぎる
大陸の右端、神聖同盟とよく似た旗の勢力。
マスターのテスハムが多くを語らない人なので本筋は非常にアッサリ。
代わりにトッピングのルイス・ベドラム・バベッジがすっっごく濃い。神聖同盟のところでも書いたけどこのゲームで個人的に一番好きなキャラはバベッジさん。ばべばべばべっじ!一番怖い枢機卿!
19:ハサウベルニア都市同盟
シナリオ:爽やかエンディング
プレイ難易度:最初が一番つらい
クロウスラーの上のやたら経済値が高いゾーン。商人の街。
アイケラvsアイケラ決戦。エンディングは全勢力屈指の爽やかさを誇る。
死亡率の高いマスターが最前線に立たないといけない最序盤がつらい高難易度勢力。中立さえ取れれば金に物を言わせて肉壁を確保できるが、その中立が辛い。
20:南方屍教団
シナリオ:ペンギン
プレイ難易度:ペンギン
大陸南端、海の真ん中のペンギン軍団。
一般は微妙だが人材は文句なく強い。
ただし戦況に合わせて最適なペンギンを選ぶ必要がある。
経済値の高いコスタの土地が取れればひと段落。
21:オトラン伯国
シナリオ:王道ダークファンタジー
プレイ難易度:ええっ!?オイクスなしでオトランを!?
立ち位置からして苦戦が約束されている小国。
オイクス無しでプレイするにはキツい難易度なのでちゃんと雇った方がいい。シナリオ的にもダーク要素が抜けてしまう。
主人公ヨハイーナは本作屈指の人気キャラ。カリャーリのコメディ度合いとメリハリが効いてて良いシナリオ。
シナリオ:割と地味
プレイ難易度:プレイの幅が狭め?
コスタのお隣、南西の正統王みたいな人。
大司教と王の暗闘がメインなのだが、片方の王様がとことん喋らない割と地味なストーリー。
攻略面では歩兵しかいないこともあり、陣形を組んでゆっくり前進することしかできない。歩兵の中では役割が分かれており、派手な人材もいないため、編成時点で勝敗が決まるイメージ。
正直微妙なのでラスト近くに持ってきたが、戦役をプレイするならやっておきたい勢力でもある。
ラスト:統一ダーダ王国
シナリオ:剣を持つ者が英雄となれた最後の時代
プレイ難易度:魔女伯という高すぎる壁
ラストは南西の蛮族ダーダ王国。
宿敵の魔女が強い、土地が貧乏、外交関係も悪いという難易度表記に恥じない勢力。
だが戦士としての誇りに殉じる彼らの姿は「剣を持つ者が英雄となれた最後の時代」という本編ラストを飾るにはふさわしいだろう。