京都国立博物館_茶の湯展_感想

へうげもの(1) (モーニングコミックス) 作者:山田芳裕 講談社 Amazon へうげものがマイブームなので見に行った。 今まで全然わからなかった陶芸がちょっとわかった気になったので書いてみる。 ※私は茶の湯に詳しくありません。陶芸にも詳しくありません。…

亡国の騎士団 キャラレビュー

作成中 dpt:damage per turn 攻撃力/攻撃ターン lpc:life per cost 前衛:タフネス重視 後衛:dpt重視 同じdptなら攻撃力ターンが低い方が小回りが効く 火力型/バランス型/耐久型に分類 コストとdptは意外と関係ない? 後衛dpt1が標準? 前衛dpt 1.5が標準? …

Legion TD 2_各ファイターの単体クリア可能なウェーブ数_コスト順

自分用メモ。 傭兵がいない場合で判定。 一番左上に配置。 Wave4まで単体クリア可能 Wave3まで単体クリア可能 Wave2まで単体クリア可能 Wave1まで単体クリア可能 Wave4まで単体クリア可能 ・ヘルラレイザー(25+70+120=215コスト) ・ネコマタ(6回お供え)(60+3…

ハルスベリヤ叙事詩2 私的おすすめプレイ順

2021年プレイして一番よかったゲーム、ハルスベリヤ叙事詩2。 wiki→ハルスベリヤ叙事詩2wiki RTSというゲームジャンルは慣れない人にはハードルが高いけど、商業ゲームでも滅多にお目にかかれないレベルのストーリーが味わえる。 しかも22勢力分も。これは…

マイベスト2021 小説編

新規加入:百年の孤独(10位) 1:重力の虹(トマス・ピンチョン) だがふたりが感じるのは曲線だ、間違いなく。それは放物弧。きっと一度か二度、そのことに気づいたのではなかったか(気づきながらも信じるのは拒絶した)――すべては、つねに、全体として、空に潜…

地獄文学のススメ──この本をめくる者一切の希望を捨てよ

直木賞の選考にて「文学とは人に希望と喜びを与えるものではないのか」という発言があったそうな。 news.yahoo.co.jp もちろん文学の中には喜びと希望以外のものも描かれている。 むしろ世界の悪辣さ、人生の苦しさを伝えるために喜びと希望なんて一切描かな…

Tiny metal Full metal Rumble ユニット紹介

*ライフルマン ノーマル歩兵。 ・主な役割:序盤の拠点占拠、肉壁 ・得意:ランサー ・苦手:ほぼ全部 最安値ユニット。 拠点を2ターンで占拠できるユニットがこいつとコマンダーだけなので、序盤の都市占拠・足場固めはこのユニットで行うこととなる。 ラ…

Tiny metal Full metal Rumble 司令官紹介

Sクラス(ほとんどのステージで有利、迷ったら使う) *リンドバーグ ・得意ユニット:ほぼすべて ・パッシブスキル:全ユニットの価格20%増、攻撃35%増 ・スーパーパワー:全ユニットの価格20%減、防御25%増 ・ウルトラパワー:全ユニットの価格20%減、防御…

ピンチョン関係_年表

-1763年:『メイスン&ディクスン』の主要時間軸。 -1898年:『逆光』シカゴ万博博覧会発生。 -1898年:『V.』ファショダ事件発生。 -1899年:『V.』ヴィーナス盗難事件の物語。 -1913年:『V.』パリのエピソード。 -1914年:『逆光』第一次世界大戦勃発。 -1…

誰が誰だかわからなくなった人のための『百年の孤独』人物紹介

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez) 作者:ガルシア=マルケス,ガブリエル 発売日: 2006/12/01 メディア: 単行本 ラテンアメリカ文学の表のラスボス、『百年の孤独』。 実は個人的には誰が誰かなんてわからなくていい、むしろわからない方が面白いと思って…

カルドハイム_全カードレビュー(初心者)

※筆者は初心者です ※最終更新:2021/1/15 白 アクスガルドの自慢屋(3)(白) 盾打ちの戦士(2)(白) 戦場の猛禽(白) べスキールの盾仲間(1)(白) 金への捕縛(2)(白) クラリオンのスピリット(1)(白) 掟綴りの僧侶(白) 神聖なる計略(白)(白) ドゥームスカール(3)(白…

『ブラッド・メリディアン』 朝が来るまで終わることの無いダンスを

ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤 (ハヤカワepi文庫) 作者:コーマック マッカーシー 発売日: 2018/08/21 メディア: 文庫 この世界のあり方は花が咲いて散って枯れるというものだが人間に関しては衰えというものがなく生命力の発現が最高潮に達…

『スローターハウス5』 悲しみをともに持ち

スローターハウス5 (ハヤカワ文庫SF ウ 4-3) (ハヤカワ文庫 SF 302) 作者:カート・ヴォネガット・ジュニア 発売日: 1978/12/31 メディア: 文庫 感想が書きづらい作品だ。 戦争もSFも日常も、すべてがするりと流れ落ちてしまう。 読み終えたあと私たちの手に…

『灯台守の話』 遠きにありて思うもの

灯台守の話 (白水Uブックス175) 作者:ジャネット ウィンターソン 発売日: 2011/08/09 メディア: 新書 これはラブストーリーではないけれど、愛は出てくる。というか、愛はこの物語の外側にあって、何とか中に入ろうとしている。 「初心者にお勧めできる本な…

『夜のみだらな鳥』 崩れゆく伽藍、絶え間なき暗渠

夜のみだらな鳥 (フィクションのエル・ドラード) 作者:ドノソ,ホセ 発売日: 2018/02/01 メディア: 単行本 人生は道化芝居ではないし、お上品な喜劇でもない。 ……すべての人間が生まれながらに受け継いでいるのは、狼が吠え、夜のみだらな鳥が啼く、騒然たる…

Last evil カード&装備品評価

Steamのデッキビルディングゲーム。 がっつりエロ要素してるけどやってみると全くエロくない。 むしろゲーム要素が面白いゲーム。 なのでカード評価とかしてみた。 10点 マナストリーム クイックショット 壊血病 9点 アンプリファイ 劣化 マジックアロー チ…

『夜歩く』 赤と黒の一幕

夜歩く【新訳版】 (創元推理文庫) 作者:ジョン・ディクスン・カー 発売日: 2013/11/29 メディア: 文庫 ディクスン・カーのシリーズ物、バンコラン判事の一編。 その中でもバンコランのデビュー作になったのが本作である。 発表は1930年。およそ100年前の作品…

『氷』 絶望の結晶がひとかけら

氷 (ちくま文庫) 作者:アンナ カヴァン 発売日: 2015/03/10 メディア: 文庫 虹色の氷の壁が海中からそそり立ち、海を真一文字に切り裂いて、前方に水の尾根を押しやりながら、ゆるやかに前進していた。青白い平らな海面が、氷の進行とともに、まるで絨毯のよ…

『白鯨』 泳げ悪の真珠

白鯨 (上) (角川文庫) 作者:メルヴィル,富田 彬 発売日: 2015/06/20 メディア: Kindle版 白鯨 (下) (角川文庫) 作者:メルヴィル 発売日: 2015/06/20 メディア: 文庫 『重力の虹』に続いてパラノイア文学のご紹介。 みんな知ってるけど読んだことはないメル…

『バートルビー』 人間バートルビー

書記バートルビー/漂流船 (古典新訳文庫) 作者:メルヴィル 発売日: 2015/09/09 メディア: 文庫 「人間は考える葦である」と言ったのはパスカルである。 「人間は心を持った機械である」と言ったのはデカルトである。 人間の定義は様々だ。他にも「遊ぶ人」(…

やりたいことが見つからない人は定義を間違ってるんじゃないの的な話

知り合いが悩んでたので。 なぜやりたいことを見つけるのか? 「やりたいことが見つからない!」いう人は多い。 でもやりたいことを見つけようとする目的っていったいなんだろう? 進路を決めるため? 人生に張り合いを持たせるため? 多分そのどれもが正解…

リチャード・ポワイエによる『重力の虹』最初期のレビューを翻訳してみる ⑤

④↓ kambako.hatenablog.com この本に焦ってしまう読者は、ほとんどの場合、文学的な素養が足りないというよりも、むしろあまりにも文学的過ぎて排他的になっているのだろう。そういう人物は、声を聞かずにデザインを凝視したり、グロテスクを笑うべき時に登…

リチャード・ポワイエによる『重力の虹』最初期のレビューを翻訳してみる ④

③↓ kambako.hatenablog.com 30年ほど前から流行している文学の分析的な研究によって事前に研究されることなくして、今現在このような本を楽しめる読者はいないだろうし、また今後も難しいだろう。『V.』や関連する現代小説家の作品(ウィリアム・バロウズと…

リチャード・ポワイエによる『重力の虹』最初期のレビューを翻訳してみる ③

②↓ kambako.hatenablog.com ロケット00000号の複製を誰が最初に作れるかを競うメインプロットの他に、少なくとも4つの主要なプロットがあり、それぞれ一つずつでも現代のすべての小説家全体の価値が引き上げられるほどの名作である。 一つは、前述のSSコード…

リチャード・ポワイエによる『重力の虹』最初期のレビューを翻訳してみる ②

原文:https://gravitys-rainbow.pynchonwiki.com/wiki/index.php?title=Rocket_Power 筆者は別に英語得意じゃないので間違いとかは指摘してください。 ①↓ kambako.hatenablog.com すべての単語がすべての単語とつながりあい、メインキャラクターがみんなパ…

リチャード・ポワイエによる『重力の虹』の最初期のレビューを翻訳してみる ①

原文:https://gravitys-rainbow.pynchonwiki.com/wiki/index.php?title=Rocket_Power 筆者は別に英語得意じゃないので間違いとかは指摘してください。 ロケット・パワー 1973/5/3、The Saturday Review、リチャード・ポワイエ 1963年にトマス・ピンチョンが…

"Return of the Obra Dinn" 海に浮かぶ棺

*ネタバレありますがクリアにつながるヒントはほとんど記載していません。 Return of the Obra Dinn - Available Now 見渡す限りの黒い海。 やがて訪れる嵐の気配。 5年の時を超えて、乗組員の亡骸を載せて帰還した幽霊船。 白黒の点描で描かれたオブラ・デ…

意識高い系に抜けてるのってここじゃないの的な話-上限突破&下限確保-

「意識高い系だよねー」って時々言われる。 個人的にはむしろ意識低い系のつもりだし、反論することはできるんだけど、だいたい親しくない人に言われるのでいつも適当に流している。 実際みんなが言わんとしているところはわからんでもなくて、自分の能力な…

わからなかった人のための『重力の虹』解説2 あの人は今!

トマス・ピンチョン 全小説 重力の虹[上] (Thomas Pynchon Complete Collection) 作者:トマス ピンチョン 発売日: 2014/09/30 メディア: 単行本 トマス・ピンチョン全小説 重力の虹[下] (Thomas Pynchon Complete Collection) 作者:トマス ピンチョン 発売日…

『闘争領域の拡大』 それでも踏破しなくてはならないお前たちに捧ぐ

闘争領域の拡大 (河出文庫) 作者:ウエルベック,ミシェル 発売日: 2018/02/03 メディア: 文庫 ウェルベックは村上春樹に似ているとよく言われるが、個人的には太宰治に似ていると思う。 ウェルベックも太宰も、ともにキャッチ―なフレーズを作るのが非常にうま…