割と前から気になってたのをPrimeで見た。
戦闘シーンだけ前から知ってたんだよね。
すげえかっけえ。
八卦掌のカンフー結構珍しいし(偏見)。
全体としては、「加点ポイントも多いけど減点ポイントも多い」という感じ。
実際『TIME』誌では2013年ベスト5なのに映画秘宝ではワースト10だったらしい。
映画秘宝が信用できないとか言ってはいけない。TIMEも似たようなもんだわ。
・加点ポイント
*格闘シーン含めた映像がキレイ。
だってウォン・カーウェイだもんな。
ケレン味のある格闘シーン、頽廃感が漂う娼館・香港シーン、両極端の映像美がきっちりそろっている。
ただし格闘シーンはいわゆるカンフー映画的なカッコよさではない。どっちかっていうとマトリックスだもんな。
*チャン・ツィイーがいい。
影があるというか、壁張ってるというか、それでいて惹かれているというか、人生の陰影を感じさせる演技。
前述の頽廃感ある映像もあいまって忘れられない存在感を出してくれる。
・減点ポイント
*ストーリーが穴だらけ。
戦争だのなんだの激動の時代が描かれているわけなんだけど、その辺特に触れることなく淡々と話が進む。
その割になんだこれ意味あんのか的な描写もある。特にカミソリ。メイン三人に絡むんだろうなと思ってたら一切絡まずにザコ蹴っ飛ばして終了。何しに出てきたんだお前。カッコいいけども。
*敵役(マーサン)がテンプレ小悪党。
浮世離れした世界観の中でこいつだけきっちり地に足つけて生きてる。
逆に地に足つけてるだけで大して悪党でもないとも言う。
戦ってるときはカッコいいんだけどなーどうもなー。
結局、「くそポイントもあるけどカッコいい/キレイだから許す!」が出来るかどうかで評価が変わる。
個人的には嫌いではない。